些細な誤解から生まれるミステリィ。

ファウスト竜騎士07さんのインタビューじゃないけど、やっぱりどこか些細な誤解を大事に考える能力が人間にはあるらしい。
というのも、今日大学の帰り、いつものバスに乗れなくて一本遅いバスに乗った。まぁ、それ自体は珍しいことでも何でもなく、あり得ない話では全然なかったりするのだが、そのバスがちょっといったところで、若干入り乱れた交差点がある。そのど真ん中に一つ、男の子用と思われる靴が落ちてた。そう一つだけ。しかしその時は、「ちっちゃい子が落としちゃったんだけど、交差点でとりにくいんだろうなぁ。」とか思ってた。一瞬のことだったので辺りの事なんて観察する暇など与えられず、そのままバスは進んだ。
でも、さらにバスは進んで、工場地帯に入ったとき、また道のど真ん中に小さな靴が一つ落ちていた。そう一つ。色は似ていたけど、同じものかどうかなんて分からなかった。でも、やっぱりなんか不気味だった。そこは工場地帯なわけで、子供が遊ぶ場所ではない。
私の頭の中を一つの想像が浮かぶ。事件性があるのではないか、と。もちろんそんなことは分からない。しかし、その痕跡は明らかに自然ではなかった。
しかし、そんな思考も停留所三つ分の時間ほどしか持たなかった。考えるだけ無駄、というわけではないが、事件であったとして、私に何ができるというのか。もしかしたら、後日その近辺に「情報提供をお願いします。」といったような看板が立てられているかもしれない。もちろん話してもかまわない。
とはいえ、それは想像の話。やはりあり得ないという結論にいたってその思考は終了を迎えたわけである。些細な事象、それが人間の想像力に火をつける、ということに気がついた、ただそれだけのことである。


と、なんか適当に小説風にしてみた。まぁ、普段私は、こういうどうでもいい日常からネタが浮かんだりするんだけど、往々にして最後まで書ききれない。ただ単に志が低い所為なんでしょうね。